ホリクロ雑記

24歳男性大学院生のブログ

Galaxyが売れないのは本当に嫌韓の影響なのか考える

www.nikkei.com

 

日本を除く世界各国では、Galaxy S6 / S6 edgeの売れ行きが好調のようで、私がいま滞在しているアメリカでも各キャリアがGalaxyシリーズをイチオシしています。

街を歩くと大抵がiPhoneもしくはGalaxyシリーズを使っていて、AndroidといえばGalaxy」と言われているほどです。

 

日本では、S6からサムスンロゴをなくしたことが話題となり、Crystal Kayの曲を用いたGalaxy S6 edgeのCMが大量に流れていたため、「ああ、多少は売れるのかなあ」と予想をしていましたが、全く売れませんでした。

 

ドコモ版は初週の販売ランキングが全キャリア内9位、ドコモ内3位がピークでしたが、たった4週間ほどでドコモ内のランキングすら圏外となってしまいました。

auは、初週au内10位で、それ以降ランキング圏外で、

SoftBankモデルは、発売してからいままでずっとランキング圏外です。

 

3キャリアで発売してここまで売れなかった端末ってこれまでにあったでしょうか…。

 

参考

ケータイ売れ筋ランキング(4月20日〜4月26日) - ケータイ Watch

ケータイ売れ筋ランキング - ケータイ Watch - ケータイ Watch

 

 

アフィブログなどでは、「売れないのは嫌韓が原因」などと書かれていますが、果たして本当にそうなのでしょうか。

単に、PV数を稼ぐためにネットユーザーが食いつきやすい嫌韓ネタを安易に結びつけたのだと考えていましたが、私なりに考察してみようと思います。

 

 

この記事では、サムスンのブランドイメージについてと、iPhoneが何故日本で売れているのかという点に焦点を当てて考えていきます。

 

 

 

サムスンのブランドイメージ戦略

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日本ではサムスンのブランドイメージは昔から変わっていません。

 

私は、サムスンのブランドイメージ戦略が、日本では通用しなかったためだと考えます。

 

他国でも、日本と同様に「韓国製品は安かろう悪かろう」というイメージがありましたが、広告戦略やマーケティング、テレビなどの家電製品のコストパフォーマンスの良さ(薄利多売戦略)が評価され、徐々にシェアを伸ばしていき結果的にブランドイメージの良さにもつながりました。

円高で日本製品の価格が高騰してしまったこともシェアを上げた理由の一つでもあるでしょう。

しかし、もし日本企業が「高品質なものは黙ってても売れる」などあぐらをかかずにサムスン同様にうまいこと海外でのマーケティングや広告戦略をやっていれば、ここまでサムスンにシェアを奪われなかったのではないかと思います。

 

 

一方、日本国内では国内メーカーの信頼が非常に強く、簡単に他国企業がシェアを奪うことが難しくなっています。

 

日本にはソニーパナソニック東芝、日立、三菱、シャープなど有名電機メーカーが何社もあるおかげもあってか、家電量販店に行くと、大半の商品が国内メーカーのものです。

ハイアールなどの安い海外製品も販売されていて、高級品には海外メーカーのものも多いですが、それでも日本製品のシェアには敵いません。

 

やはり、「日本の製品=質が良い」と考えている日本国民は多くいるのは事実で、走ってる車を見ても分かりとおり、自動車の9割は日本車です。メルセデス・ベンツBMWなどの欧州車は高級車として人気がありますが、GMなどのアメ車はごく一部しか走っておらず、ヒュンダイ車が走っているのはほとんど見たことがありません。

また、日本企業が日本人向けに商品をしっかり作っているのも売れる大きな理由でしょう。

 

もちろん、アップルやダイソンなどの海外企業の製品も人気が強いですが、これらは日本でのブランドイメージ戦略に成功していますし、いずれもデザインが洗練されており、日本製品にはない良さを持っているものが多いように感じます。

 

 

日本のiPhone利用率が高い理由 

 

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日本でiPhoneの利用率が伸びたのは

 

SoftBankによる低価格販売

Android黎明期の国産端末の完成度の低さ

・販売店がノルマ達成のためにゴリ押ししている

・ブランドイメージの高さ

・ケースなどのアクセサリの種類の多さ

・日本人に合うほどよい端末の大きさ(ただしiPhone 5sまで)

・周りが持っているという安心感

 

などが理由として挙げられます。

 

SoftBankによる低価格販売 

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日本でiPhoneが発売されたのは2008年7月で、当時はSoftBankのみが販売していました。

 

当時はワンセグが使えない」「赤外線がない」「絵文字使えない」「電池持ちが悪い」「おサイフケータイがない」など散々叩かれていましたが、

それでもSoftBankは実質負担額を非常に安く設定したり、パケット定額サービスもフィーチャーフォンと同程度とするなどして、他国と比べても非常にお得に買えるように工夫し、シェアを伸ばしていきました。

シェアがどんどん伸びた今でも、実質負担額は他国と比べてかなり安くなっており、かなり優遇しているように思えます。

 

 

Android黎明期の端末の完成度の低さ

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一方、日本国内でのAndroid端末は、2009年ごろからグローバル端末が登場し、2010年末ごろからワンセグFeliCaなど日本独自仕様にカスタマイズした端末が発売されました。

しかしながら、大半の端末はレスポンスなどに難があり、特にIS03やIS04などは電池持ちが酷く、頻繁にフリーズして電話もまともにできない状態でした。

 

IS04の酷さがよく伝わるショートストーリースレ

VIPPERな俺 : 「は、はじめましてっ!IS04ですっ!REGZAフォンと呼んでください!」

 

その時期にAndroid端末を買った人の大半が愛想を尽かし、iPhoneに移るようになったように見受けられます。

 

 

日本でのGalaxyはiPhoneの代用品?

 

Galaxy Sは日本でも発売され、Android端末の中では一番といえるほどレスポンスが安定していましたが、デザインがダサさかったこと、日本独自機能がなかったこと、ドコモでしか販売していなかったこと、デザインのパクリ疑惑などで劣化版iPhoneという認識が強かったことなどから、iPhoneを使いたいけどソフトバンクに移りたくないし、仕方がないのでGalaxyにしよう」という理由で買った人が多かった印象です。

 

実際、iPhoneが3キャリアから発売されるまでは、Galaxy Sシリーズを使っている日本人はよく見かけたし、私の友達にも何人かいました。

どのキャリアでも販売されるようになった今では、ほとんどがiPhoneXperiaに機種変更してしまいましたが。

 

 

アクセサリが充実で、周りが使っているという安心感

 

日本人の国民性として、周りが使っているものを使うという傾向があるのも、それに関係していると考えられます。

 

SoftBankの低価格戦略によりうまくiPhoneをばら撒かれたおかげで、必然的に周りの人たちもそれを持つようになります。

だって、フィーチャーフォンからスマートフォンに変える際に、周りのスマホ利用者の声って参考にしますよね?

Android端末の完成度がようやくiPhoneレベルにまで達したのはつい最近のことですし、iPhoneはここ最近まではかなり安定していたので、おそらく殆どの人はiPhoneを勧めるでしょう。

 

特に女子高生は80%がiPhoneを使っていると言われており、仕方なくAndroidを使っているという人も案外いるようです。

また、ケースの種類が充実していることなども大きな要因として挙げられます。

 

参考

女子高生「80%がiPhone(Android恥ずかしい疑惑も)、Facebookではなくインスタ」原宿の女子高生100人に聞いてわかったスマホとアプリ3つの真実 | アプリマーケティング研究所

 

 

ノルマ達成のためのゴリ押し

 

あとは、販売店がiPhoneをゴリ押ししていることも大きいでしょう。

おそらくAppleから販売ノルマを課せられているためだと考えます。噂では、ドコモが飲んだ条件に「新規契約の40%にiPhone販売する」だとか「年間500万台販売する」などがあったと言われています。本当かはわかりませんが、おそらくかなりの台数を販売するように言われているのは間違いないと思います。

 

参考

ドコモ版iPhone 5S/5Cの販売ノルマは「新規契約の4割」に、価格設定は難航中 | BUZZAP!(バザップ!)

NTTドコモがiPhoneを販売できる理由 - ZDNet Japan

 

 

たしかに、どこのキャリアの販売店を見ても、iPhoneだけ特別扱いされており、Android端末のポスターなどがデカデカと貼られているのはあまり見たことがありません。

 

 

まとめ 

 

まだまだ様々な理由があると思いますが、以上が 

「なぜ日本人はiPhoneばかり使っているんだ、何故サムスンを使わないのか」という疑問に対する答えになると思います。

 

仮に嫌韓ムードがなくても、Galaxyは売れなかったと思うんですよ。

 

電機メーカーが多い日本でサムスンがブランドイメージを構築するにはかなり難しいでしょうし、

ケースなども充実していて、6になってからは何とも言えなくなりましたが片手操作が多い日本人に馴染むサイズで、完成度が高いiPhoneが安く手に入るなら、わざわざiPhoneをコピーしてエッジスクリーンを付け加えたような端末を買おうと思いますかね?

 

 

iPhoneの次に日本で売られているXperiaは、iPhoneにない良さを持っています。防水で、音や映像が綺麗で、電池持ちがよく、片手でも十分操作できるような端末も販売していて、

Android端末の中では安定した動作で、カメラが綺麗で、ソニーというブランドの安心感もあります。

 

実際、日本国内で売られているAndroid端末の中では、一番全体的な完成度が高いように思えますし、ソニーの次にシェアが多かった京セラやシャープも、iPhoneにないような特徴的な端末を出している傾向にあります。

 

参考:

京セラがシェアを拡大、国内携帯出荷数は1〜3月期で微増に転じる - ケータイ Watch (2015年7月の記事です)

 

 

個人的には、iPhoneばかりなのはちょっと気持ちが悪いので、もっと日本メーカーには頑張ってほしいですね。

iPhoneを優遇して販売している今の日本のキャリアと、それを条件として突き出していると思われるアップルもどうかと思いますが…。

 

商品開発にもっと力を注いで上手くマーケティングなどすれば、Xperiaシリーズも海外で売れるのではないかと思うんですがね…、

アメリカ滞在中にXperiaなどの日本の端末をほとんど見ないのは正直ちょっと悔しい気持ちになるので、ソニーさんどうか頑張って…!